レーザー・切除
刺青、タトゥーを入れるのは簡単で、その時は大切な意味があったものでも、歳を重ねて取りたい理由ができた時には皆さんが苦労しています。刺青除去治療は、いつまでに取りたいと思うか、入れた事実を消したいのかなどの希望で治療方法を決めていきます。当院の治療法をご紹介いたします。
(1)Qスイッチレーザーによる刺青除去
切除などの外科的な治療がNGな場合にはレーザーによる刺青除去が適応となります。刺青にダイレクトに熱ダメージを与えて色素を飛ばすとともに、音響効果によって刺青色素を、体内のマクロファージ(貪食細胞)が色素を処理できる大きさまで粉砕します。また、ナノ秒発振のため周囲正常組織へ熱の波及は最小限に抑えられます。なお、施術間隔は2〜3ヶ月に1回ですので時間的に余裕をもってご相談ください。
(2)外科的刺青除去
レーザー治療は傷が残らない反面、通院回数は一定以上必要で、回数が増えると予算も増えてしまいます。外科的刺青除去は傷跡が残りますが、刺青・タトゥーを確実に、かつ計画的に除去できるという意味では刺青除去の一つの選択肢となります。特に仕事の関係や入学や就職などの理由で、数ヶ月以内といった期限がある場合には治療の選択肢となります。
A.刺青分割切除
1回では切除できない大きさの刺青や、1回で取ると傷が長くなって目立ってしまう場合は、3回程度にわけて中抜き切除していきます。3か月あけて2回目の手術が可能です。
*分割切除による刺青除去(2回切除の場合)
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B.刺青植皮術
植皮術は広範囲の刺青を1回で除去することが可能なため、1〜3ヶ月以内に確実に刺青除去を終えたい方に適した術式です。植皮する皮膚の厚さで、分層植皮と全層植皮に分かれます。
C.刺青削皮術
刺青削皮は色素が入る真皮上層部分だけを切除して、色素のない真皮下層は残して創部を上皮化させる治療です。全ての色素を一度の施術で取ることも可能で、植皮のように他の部位に傷がつかないメリットがあります。